【レポート】「組織にいながら、遊ぶように働くには」談義 #CEDEC2021 #classmethod_game
お久しぶりです。ゲームソリューション部の岡本です。
2021年08月24日から08月26日の間に開催されているCEDEC2021に参加してきました。 参加したセッション「組織にいながら、遊ぶように働くには」談義についてレポートします。
セッション概要
『組織にいながら、自由に働く。』の著者と、「ゲーム業界の働き方」について考えるセッションです。
「仕事を遊ぼう。」をモットーにする講演者が、事務局との打ち合わせで「常にゲーミフィケーションを考えている人たちが、夢中になりにくい環境で働いているのはおかしくないですか?!」という素朴なギモンをもったことに端を発するトークイベントです。
モデレーターおよび受講者の方から「ゲーム業界の働き方の問題意識」を挙げていただき、その場で回答していきます。主なテーマとして「働き方をゲーミフィケーションできないか」について考えていけたらと思っています。
スピーカー
仲山 信也 氏 仲山考材株式会社代表取締役/楽天グループ株式会社 楽天大学学長
大井 勇樹 氏 CEDEC 運営委員会 プロダクション分野 主担当
山浦 大輔 氏 CEDEC 運営委員会 プロダクション分野 担当
資料
後日公開予定と聞いているため、後でLinkを貼らせていただきます。
セッション詳細
自己紹介
目的
- 自分を仕事に夢中になれる状態を作る
- 意識して仕事を面白くできる環境を作るには?
ゲーミフィケーションとは?
- ゲーム以外をゲームっぽくすること
- ゲームを作ることとゲーミフィケーションは違う
- 業務、ビジネスに当て嵌めていくというイメージが強い
人が夢中になる4条件
- 要素は全てゲームと同じ
- 要素を纏めると、ゲーム作りと一致するイメージが深まる
- ゲームに当て嵌めると?
- コンセプト決めやそれがメンバに周知されているか
- リーダからメンバに対して、目指すべき場所をしっかり示してあげられているか
- マイルストーンの明確化
- WBS等で、プロジェクトが管理されているか
- 即時フィードバック
- 成したものをすぐに触れる。フィードバック出来る環境作りをしているチームは成功しているイメージがある
- この4つを満たせていても、楽しんで働けていない場合もある
- 楽しんで作らないと、その辛さがゲームの出来に載ってしまう(視聴者コメント)
ご機嫌は価値、不機嫌は罪
- 自分を出来れば1.0~1.1にkeepにしていきたい
- メンタルヘルスの維持も重要な仕事である
モヤモヤの正体-モヤモヤの原因には2種類ある
- ①挑戦と自己の能力に対するプレッシャー
- ②能力に対し、簡単な仕事をしている(挑戦が無い状態)
- ③挑戦と自己の能力が丁度いい状態
- ④能力に対し、丁度いい仕事をしている状態(能力と仕事がマッチしている)
燃え尽き症候群をフロー図で考えてみると
- 必死
- ひたすら挑戦し、自己の能力に対しプレッシャーを与えられている状態
やらされ感満載の人は「不安」か「退屈」にいる時間が長い
- 自分から挑戦をしないでいると、こうなってしまう
- 仕事に慣れてしまって、簡単に感じる(退屈=能力>>仕事量)
「仕事が退屈」なので焦りから勉強しまくっている人
- 仲山さんのセミナーに出られていた方がこの状態だった
- その方の結論「仕事で挑戦していかなければならない。」と気づいた
夢中体質の人は「もっとうまくなりたい」と思う
- 挑戦マニア、仕事を遊ぼうパターン
- 人によって好みのルートは違ってよい(大事)
- 「仕事の勉強」は挑戦とは違うのでしょうか…?(視聴者からの質問)
- 同じ仕事でも自分なりの工夫を入れてみる。新しいことを考えてみるのが挑戦
- 今の仕事への違和感/仕事をどうやって面白くするか考えていくのが大事
- 会社に求められること、自分ならではの挑戦。その両方を考えてみましょう
良い目標とは?(1.1になり易い目標とは?)
- 成功確率5分5分
- 上手く行ったら自分が頑張ったと言える
- 行かなかったら、自分が良くなかったと言える(即時フィードバック)
- 自分次第
- 難しすぎると、「難しかったね。」という言い訳が出来てしまう
- 自分の能力と比較して、挑戦の難易度を考えていくのも大事
- 挑戦していくことで、自らの能力を上げることが出来る
- 会社から、与えられる仕事も能力にマッチしたものに変わってくる
1on1に使える「フロー面談」のやり方を考えてみた
- 10分くらいで本質的な話を出来る
- 自分の今の状況を可視化出来る。というのがとても良い
- 早速使えるのでお奨め
「自己中心的利他」をめざそう
- 自分がやりたくて得意なことをやっていると、喜んでもらえて嬉しいからもっとやりたくなる状態
- 利他的価値を如何に得るか。の活動を仕事に取り入れていくのが大事
- 社内のありがとう。社外のありがとうをどうフィードバックしていくか
- 負のフィードバックはどう捉えるべきか
- ポジティブに考え、プラスのフィードバックに変換するのが大事
- 負のフィードバックを、自分が乗り越えられそうなレベルに嚙み砕きたい(視聴者コメント)
- 課題発見の機会と捉えたい(視聴者コメント)
- 正のフィードバックはエネルギーにかえて、負のフィードバックは製品に対するものと割り切る・・・ある意味図太さみたいなのも必要なのかも?(視聴者コメント)
まとめ
- 仕事を面白がれていない人を自由にすると、サボる。
- マイクロマネジメントが必要になる
- 仕事を面白がっている人を自由にすると、もっと働く。
- マイクロマネジメントが必要ない
感想
視聴者の方々も非常に関心が高く、活発なコメントが見られるセッションでした。
営業もやっている身としては、その大小に関わらず社外のフィードバックを社内に伝えていくのが大事だと再認識しました。よりポジティブなフィードバックをエンジニアに渡していきたいですね。
1on1に使えるフロー面談は早速活用していきたいと思います!